整体コラム(2016年10月~)

コラム   2016-12-01 (木)

【良い方にフォーカスせよ】

整体を受ける妊産婦さんの中には、当然ながらいろいろな感受性を持った方、いろいろな性格の方がいらっしゃいます。

 

他人からすれば、すごく辛くて大変な状況のようでも、いつも明るくて、気持ちが前向きで元気な方もいれば、逆にお産に対してとても悲観的な方もいる。まだ起きてもいない悪い方ことや暗いことなどのネガティブな想定をついついしてしまいがちな方がいます。 

 

中でも、どうしても今ある「痛み」に執着してしまいがちな方がいます。過剰に痛みに囚われている。 

 

また「自分は治らない」とか、「絶対に良くならない」とか、「こうに違いない」などと決めつけて、そこにしがみついて、今の状態から離れようとしない方がいます。 

 

「痛み」があるということは、通常であれば不快な状態なので、それを何とかしたいと思うわけですが、その一方で、無意識ではその痛みがある場所から離れたくないというような、ある種の矛盾した状況に「居着いてしまう」のですね。

 

「痛い」というところから離れないで、無意識のレベルでは、そこに「居たい」わけなのです。こういう意識があまりに強いと、施術を重ねても、なかなかよくなっていかないのですね。 悪い方ばかりにフォーカスを当ててしまうので、痛みに固執してしまう。 

 

最初よりもよくなっているのに、まだ痛い、こうすると痛いなどと痛みを探す方がいます。 

 

だから、術者は悪い方向に意識を向けさせてしまうのではなくて、出来るだけ良い方向に、ポジティブな側面に意識を向けさせていくように受け手を導いていく必要があります。 

 

例えば、「痛み」ではなくて、「動き」にフォーカスを当てていく。あるいは、さっきの状態と今の状態を「比べる」と、違う、差があるというような「変化」をみせていく。変化を脳に認識してもらう。 

 

意識の方向性をどこに向けるかで、施術の結果もその後の経過も変わってくるのですね。

 

だから、施術の効果を一層高めるためには、整体の手技だけではなくて、言葉による誘導も含めてこういった意識の方向づけをうまく行っていく必要があります。