整体コラム(2016年10月~)

コラム  2016-11-24 (木)

【「恥骨痛」と「骨盤ベルト」について】

 

今日は「恥骨痛」と「骨盤ベルト」についてのお話。

 

妊娠後期になると、結構「恥骨が痛い」という方が多くなります。場合によっては、もっと早い時期から痛みが出る方がいます。

 

この「恥骨痛」というのは、骨盤の前面の連結部である「恥骨結合」がゆるんで、可動性が増してくるために起こります。

 

妊娠・出産というタイミングで、「仙腸関節」と「恥骨結合」がホルモンバランスの影響で骨盤を支える靭帯がゆるんできます。

 

腰痛以外で、妊娠中によくある骨盤周りのトラブルでは、お尻側つまり「仙腸関節」周辺に痛みが出る方と骨盤の前面である「恥骨」に痛みが出る方の2パターンあります。

 

これらが本当に重症化すると、歩くのもキツくなったりします。そういう方は、ほんとうに多いです。20代の若い方でも、妊娠後期に歩けなくなる方はいます。

 

なので、その対策として各メーカーから「骨盤ベルト」が販売されていますよね。

 

本当に動くのがキツイ方は、こういった骨盤ベルトをやっぱり利用されるのがいいと思います。ベルトをきちんと装着すれば、骨盤の安定感は増すので、適切に使えば恥骨痛も結構楽になります。

 

要するに、動かして痛いのであれば、動かないようにベルトで「固定」してしまえばいいわけですね。

 

ただ、人間というのは元来「動く生きもの」ですから、完全に静的な状態に固定することは、そもそも出来ないですよね。日常生活をする限り、ずっと、寝たきりというわけにはいかない。

 

であれば、多少痛くてもそれでも何とか「動ける状態」に出来るのであれば、本当はその方がいいですよね。

 

やはり、動かないでずっと寝たきりでいたら、自分で産む力も衰えてしまいます。また、筋肉も衰えてしまいますから、それこそ産後も大変です。

 

でも恥骨痛は、ちょっとしたセルフケアでも改善が見込めますし、この恥骨痛に対応した技術もバース整体研究会ではお伝えしております。

 

もちろん、痛みが本当に強い時は、あまり「動かすな」という、からだからのサインですから、動かさないほうがいいです。

 

ですが、ずっと長い間動かさないでいると、骨盤を支える筋肉はますます衰えてしまいます。そういった意味においても、骨盤ベルトの装着指導というのは、ある種の難しさがあります。

 

骨盤ベルトの装着をいつまで続けるのか?

 

骨盤ベルトは、いいものだと思うのですけど、その一方で骨盤ベルトを長期間使用することの弊害ということも、妊産婦さんに何らかの指導する上で知る必要はあるのではないかと、個人的には思います。

 

何事も、相手に「依存」させすぎてはいけないのですね。

 

もちろん、依存すること自体が必ずしも悪いことだとはいいませんけど、依存しすぎてしまうと、弱くするばかりで、からだは強くならないんですね。

 

もともと人間というのは、自分の力でからだを整えて、良くなる力が備わっているわけですから、そのような力を十全に発揮できるためのお手伝いをするのが整体の仕事だと思います。

 

バース整体研究会では、「恥骨筋の導引」という技術で、この恥骨痛に対してアプローチしていきます。

 

また恥骨痛対策のセルフケアや体操なども、僕は実際の臨床では妊婦さんにお伝えしています。

 

今日の予定