整体コラム(2016年10月~)

コラム   2016-11-21 (月)

【梨状筋の導引】

 

バース整体研究会でお伝えしている妊産婦さん向けの整体、碓井流活法の「腰痛パターン」の3つ目が、「梨状筋の導引」です。

 

「梨状筋」というのは、お尻の奥の方にある、骨盤を安定させるための筋肉です。お尻の仙骨と腸骨のつなぎ目ですね、仙腸関節付近の筋肉が梨状筋です。

 

妊婦さんの腰痛というのは、いろいろなパターンがあるのですけど、その大きな原因の一つに、この梨状筋周辺の硬直があります。ほとんどの腰痛にこのお尻の梨状筋の緊張が関係しているといえると思います。

 

妊婦さんは、赤ちゃんが成長してお腹が大きくなるに連れて、仙腸関節がゆるんでくるのですね。そうすると、どうしてもこのお尻の奥の方の梨状筋のあたりに負担がかかって硬くなってくる。

 

結構多いです。妊娠してからお尻が痛いという方が。ちょっとした動作でズキッとしたり、歩くのもきつかったり、寝返りをうつのがキツくなったりします。

 

梨状筋の近くには、坐骨神経が走っているので、梨状筋が緊張して硬くなると、場合によっては足がしびれたり、痛くなるなどの坐骨神経痛の症状が出てきたりもしますし、またこのあたりが硬いと冷えやすかったりもします。不妊症の方などは、お尻の筋肉が硬かったり、またお尻が冷たい方がいます。

 

この梨状筋の硬さや緊張を「導引」という技術を使って、取っていきます。

 

「導引」というのは、施術者が一方的に行うものではなくて、受ける側と術者の共同作業になります。受ける側にもアクティブに動いてもらって、施術自体に積極的に参加してもらうのが導引です。

 

ですので、力は使いません。受け手のアクティブな動きに対して、言葉と手技で抵抗をかけて、目的の場所に力を集めて、抜かせる技術が導引という手法になります。

 

妊婦さんの梨状筋の導引を行う際の注意点としては、これもやはり力で行わないこと、お互いに拮抗した状態を作るだけなので、壁になるだけです。力はいりません。

 

そして一回一回間隔を長めに開けて、呼吸を入れてください。

 

きつくないかどうか、必ず確認を入れてあげてください。

 

普段使わない筋肉に力を集めていく技術なので、うまく力が入りにくい方がいるのですが、そういった場合は言葉でうまくやり方を説明してあげて、ゆっくりと行ってみてください。

 

どうしてもやりにくい方は、応用として横向きで行うことも可能です。