整体コラム(2016年10月~)

コラム   2016-11-12 (土)

【産後の便秘や下痢の背景にある大問題…】

産後に便秘になる方は多いです。

 

また便秘だけではなくて、下痢の方もいますし、それが交互に繰り返される方もいます。

 

妊娠中もそうですが、とにかく便秘のご相談はよくいただきます。

 

便秘は、一般的には、腸のぜん動運動が鈍っていることが考えられます。

 

また、それと同時に胃の働きも鈍っていることも、ひとつの要因として考えられると思います。だから、食べる量を少し減らす(あるいは食生活を見直す)ことで、便秘が軽減することもあります。

 

いずれにしても、胃や腸に関係した症状が出るときは、ストレスなど、心因的な要因もからんでいることもあります…。

 

以前、整体をした産後の方のケースです。

 

お腹の左肋骨の下辺り、感情や心理と関係の深いところが、すごく硬くなっていました。

 

「何か無理に我慢していることや、感情を溜め込んでいることがあるのではないですか?」とそれとなく遠回しに聞くと、なんでそんなことがわかるのかという様子で、「実は、夫が単身赴任で…」ということでした。

 

お子さんはまだ生まれて4ヶ月ほどで、その上、今回が三人目のご出産。しかも上の子だってまだ小さいのです。

 

つまり、三人のお子さんを、ほとんどママ一人で育てているのです。お母様のお手伝いも頼める環境ではない…。

 

それはやっぱり大変です。どこかで無理をしていてもおかしくないです。感情的な不満が溜まったり、ストレスがあって当然ですよね。

 

で、産後は便秘と下痢を繰り返しているということでした…。お腹がよく張るそうです。

 

お腹というのは、頭や心の状態をよく反映しているのです。

 

だから、整体をするということは、その人だけをみるのではなくて、この場合であれば、ママとパパの間の、関係性や環境自体を整えていく(指導していく)必要もあったりするのです。

 

産後に出てくる体の症状って、その背景にこういう「夫婦間のプライベートな問題」が絡んでいることが実は多いような気もします…。

 

結局のところ、なかなか良くならない症状や、慢性的な腰痛とかもそうだったりするのかもしれません…。

 

ストレスからくる痛みや症状があることも、整体指導をする立場の人間は知っておく必要があると思います。

 

そういう個別的な(大変な)状況をきちんと理解し、耳を傾けて聞いてあげるだけでも、産後の女性の痛みや症状は緩和されるという側面もあります(もちろん夫婦や家族のプライベートなことですので、根掘り葉掘り聞くわけにもいきませんし、こちらからの余計な発言は慎む必要がありますね)。

 

大事なのは、相手の話を「聞く」ということです。間違っても上から目線のアドバイスをすることではありません。

 

丁寧に話を聞くことで、それだけで相手のからだはリラックスして、筋肉の緊張もゆるんでくるし、からだの声も聞こえてくるようになります。