整体コラム(2016年10月~)
コラム 2016-11-03 (木)
【活法の導引とはどのようなものか? その2】
バース整体研究会でお伝えしている「活法」。
大きく分けていくつかの方法があるのですが、そのなかでも「導引」という技術は、ほかの整体療術にはないユニークな側面があります。
「導引」とは、一言で言えば、ある種の「体操」のようなものです。
術者が言葉や所作を用いて、相手の動きを誘導し、整った体に導いていきます。
このときに、術者は相手の能動的な動きに対して、軽く「抵抗」を加えます。つまり抵抗を利用するのです。
別の言い方をすると、緊張状態を作ってから、一気に弛緩させるのです。
腰痛や肩こりなど、何らかの痛みや動きの制限があるところは、筋肉の緊張があります。
そういった筋肉の緊張やコリがあるところをさらに緊張させて、一気に瞬間脱力することで、心身をゆるませていくのです。
したがってこの「導引」は、力を加えるというよりも、うまく力を抜かせるための技術です。
活法の「導引」は、緊張と弛緩を制御することで、筋肉の過緊張を取り除いていく手技になります。
術者自身もほとんど無駄な力は要りませんから、その意味で女性向きと言えます。
ただ、活法はもともと「武術」がベースにあるので、どうしても武術的なイメージで見られてしまう側面があると思います。
でも、このバース整体研究会で、助産師さんや女性セラピストさんに活法の魅力を伝えることで、そのような(硬派な)イメージを少しずつでも変えることができたらいいなと思っています。