整体コラム(2016年10月~)

コラム  2016-10-28 (金)

【治さない】

治そうという思いが強いと治らない。

 

自分の技術で相手を良くしてやっている、治していると思うのは傲慢である。

 

自分の技術精度が向上して、施術の成果が出てくると、やがていつか天狗になる。そして、天狗になった鼻は、そのうちポキッと折られるようになっているのだ。必ず。

 

そのように自分の技に溺れていると、いつか本当に自分の手に負えないような難しい方が来たときに、そこで何らかの結果・成果が出せなかった場合に、それを相手に帰属する問題だとして、相手を責めるようになってしまう。

 

そして何らかの形で相手を傷つけてしまうのだ。場合によっては、クレームにもなりかねないし、悪い口コミにもなりかねない。最悪の場合は、事故にだってなりうる。

 

だからこそ、技に溺れてはいけないし、技術を盲信してはならない。

 

治すのは術者ではなくて、受け手自身の力なのだ。そのことを決して忘れてはならない。

 

施術者に出来るのは、相手が元気になるための力を内側から導き出すことでしかない。相手の中にもともと備わっている元気になるための力、自然治癒力があることに気づいてもらい、それが高まるように導いていくのである。

 

そのためのお手伝いをしているに過ぎないのだ。

 

だからこそ、術者は「治さない」し、「治せない」のである。治すのは他人ではなくて、自分自身なのだ。

 

あくまでも相手を支援する立場に留まる必要性がある。

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